中国のゲーム大手パーフェクトワールド(Perfect World)は、『ペルソナ5 ザ・ファントムX』や『ワンパンマンワールド』などのタイトルで知られるが、経営陣の交替が行われている。微信上の「Game Gyroscope」によれば、1000人以上の従業員に影響を与えた人員削減および財務成績の振るわなさを受けて、CEOの肖泓氏と共同CEOの魯暁旻氏が辞任した。しかし、業界関係者によると、両名は取締役として引き続き関与する見込みである。
ベテランの張雲帆氏に代わり、元上級副社長の顧黎明氏が新CEOに任命された。この経営陣の交代は、パーフェクトワールドが戦略の再構築を意図していることを示唆している。新経営陣がどのような新たなアプローチを実施するか、関係者の注目が集まっている。
パーフェクトワールド、経営上の課題に直面
同社の最近の人員再編は、重大な経営課題を表している。現行のゲームポートフォリオの収益力は低下しており、『ワンパンマンワールド』の国際クローズドβテストにおける予想外の低調なパフォーマンスも含まれる。このタイトルの開発は停滞しているようで、4月以降、デジタルストアフロントでのアップデートはない。
2024年上半期の財務見通しは、1億6000万元から2億元の純欠損が見込まれるなど、大幅な損失を示しており、前年の3億7900万元の利益とは対照的である。ゲーム部門はこれらの損失の大部分を被ると予測されており、1億4000万元から1億8000万元の欠損が見込まれる。
これらの課題に加え、同社の中枢部門のチームは150名から約20名に大幅に縮小された。これらの困難にもかかわらず、2024年8月6日に予定されている『Tower of Fantasy』の4.2アップデートは、回復の可能性を秘めている。このオープンワールドガチャRPGは、最近、財務実績が変動している。
新規IP『Neverness to Everness』は、市場から大きな関心を集め、最初の1週間で全世界で300万に近い事前登録を集めた。しかし、2025年に発売が予定されているこの都市型オープンワールドRPGは、当面の収益には寄与しない見込みである。
今後数ヶ月は、パーフェクトワールドの新経営陣が戦略的調整と運営の最適化を実施するうえで、極めて重要となる。市場関係者は、これらの措置が同社の財務状態を安定させることができるかどうかを注視していく。
ゲーム業界のさらなる最新情報については、近々テスト段階を控えたオープンワールドARPG『王ゆえ: The Open World ARPG』に関する当メディアの報道も、読者の関心を引くかもしれない。